借金に関するトラブルの駆け込み寺「借金110番」

●●●借金返済の方法●●●

【借金返済の方法】

借金返済の方法は、大きく分けて5つあります。
まず、借金を貸した人と直接話しをして交渉する任意整理という方法があります。これは、一般には弁護士に任せることになります。
二つ目は、調停という方法があります。裁判所の調停委員が中に入って、貸し手と借り手の両方の意見を聞いて一番いい解決策を考えていくという方法です。
三つ目の方法は、訴訟です。これは、貸し手と借り手の意見が一致しない場合に、裁判所でどちらが正しいかを判断してもらう方法です。
四つ目は、個人版の民事再生法です。この方法は、債務者に有利で、仕事や事業を続けながら借金返済を行っていくという方法です。 自己破産と違って、すべての財産を差し出すわけではありません。
五つ目は、借金返済を考える時の最後の手段の自己破産です。自己破産をすれば、借金をまるまる返済しなくてもいいのではなくて、免責もあるので注意が必要です。
借金返済の方法には、こうした5つの方法があることをあらかじめ知っておく必要があります。 そして、こうした借金返済について困ったことがあれば、すぐに法律の専門家に相談をすることが大切です。
具体的な方法を提示してもらうことによって、前向きに借金返済を考えていくことが出来ます。

【任意整理について】

 借金返済ができない場合、任意整理をすることによって、借金の額を減らして借金返済を可能にする方法があります。
任意整理は自己破産とは違って、弁護士や司法書士に貸し手に掛け合って、借金の利子を減らし、支払額を返済可能な額に決めてもらう方法です。
消費者金融などでお金を借りた場合、その利子はとても高くなっています。
もともと、利息制限法という法律があるため、この法律に違反している場合には、弁護士や司法書士が金融会社と話をして、本来の借金返済の額を話し合って決めてくれます。
この話し合いには、裁判所は入らないので、自己破産とは違います。
利息制限法に基づいて借金を返済することになっても、借り手が支払いきることが出来ない場合には、弁護士や司法書士が、利息をもっと少なくして欲しいという交渉もしてくれます。
ただ、これは金融会社と彼らの話し合いなので、必ずしも利息を安くしてもらえるというわけではありません。
出来るだけ、任意整理を専門としている、弁護士や司法書士に依頼した方が良いです。

【個人民事再生について】

借金返済を減らす方法の1つに、個人民事再生というのがあります。
これは、裁判所に申し立てて、借入したお金の一部を返済しなくても良いようにしてもらう方法です。
ただし、住宅ローンにおいては当てはまりません。
個人民事再生は、住宅ローン以外で5000万円以下の借入金がある時に利用できます。
また、個人民事再生は、給与所得者でも自営業者であっても、将来も借金返済ができるだけの一定収入の予定があり、確実に借金返済が出来るという条件の下で進められます。
そして、裁判所がこうした条件にあてはまると認めた場合のみ、借入金額の一部の借金返済を免除してもらうことになります。
こうした借金返済の減額方法があることは、一般には知られていないので、困った時には、すぐに司法書士や弁護士事務所に行って相談することが大切です。
個人民事再生も、借金返済額が膨らんでしまってからでは、難しくなってきます。
個人民事再生を、司法書士や弁護士事務所に依頼するには、そのための金額がかかりきますが、自分のマイホームを手放さずにすみます。
借金地獄という言葉がありますが、借金返済に困った時でも、債権者に有利な方法があることを知っておきたいものです。

【自己破産について】

借金返済がどうして不可能になった場合、自己破産をすることができます。自己破産をすることによって、借金返済から開放されます。
自己破産をするには、裁判所による法的な手続きをとらなければなりません。
この法的な手続きによって自己破産をすることで免責決定が行われます。
免責決定が下りることで、借金返済をしなくても良くなります。
これは、100万円借金をした人でも、1億円借金をした人でも同様です。
免責決定は、自己破産をすることなので、この後は借金返済の取り立てもありません。
そして、こうした借金は、親や兄弟といった家族にはなんら関係がありません。
自分の借金返済ができなかった場合に、親が肩代わりすることはないのです。
自己破産をするには、自分の住んでいる家や不動産、株式、貯蓄など、価値の大きなものは全て手放さなくてはなりません。
しかし、その他の電化製品などは、全て次の日からも使うことができます。
そして、自己破産宣告をした事は誰にも知られずに、借金の返済をせずに生活できます。
近所の人や子供の通勤先、勤務先等、誰にも知られずに自己破産することができます。
言ってみれば、自己破産は人生の再スタートと考えることもできます。